TagとLayerの違い
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UnityでのTag
とLayer
は、ゲームオブジェクトの識別や操作を助けるためのシステムですが、その使用目的や特性が異なります。以下にその主な違いと解説をまとめます。
Tag
- 目的: ゲームオブジェクトを特定するための単純なラベル。
- 使用例:
- プレイヤーのゲームオブジェクトを特定する時。
gameObject.CompareTag("Player")
でタグを利用してオブジェクトを特定する。
- 特性:
- 各ゲームオブジェクトは1つのタグのみを持つことができる。
- タグのリストは拡張可能であり、独自のタグを追加することができる。
- 主にスクリプトから特定のゲームオブジェクトを識別するために使用される。
Layer
- 目的: ゲームオブジェクトの表示や物理的な挙動を制御するためのカテゴリ。
- 使用例:
- カメラで特定のレイヤーのオブジェクトだけを描画したい場合。
- 物理的な衝突判定で特定のレイヤー同士の衝突のみを検出したい場合。
- レイキャスティング時に特定のレイヤーのオブジェクトのみを対象とする場合。
- 特性:
- 各ゲームオブジェクトは1つのレイヤーのみを持つことができる。
- 0から31までの32のレイヤーが存在し、最初の8レイヤーはデフォルトで名前が付けられているが、残りのレイヤーはユーザーがカスタマイズ可能。
Physics
設定で特定のレイヤー同士の衝突を無効にすることができる。- カメラやライトで、特定のレイヤーのオブジェクトだけを対象とする描画や影の設定を行うことができる。
まとめ
- Tag: オブジェクトを識別するためのラベル。
- Layer: オブジェクトの振る舞いや描画をカテゴリ別に制御するためのもの。
ゲームのニーズに応じて、これらの機能を適切に使用することで、効率的な開発が進められます。